計算や記憶の分野ではなく、発想力や思考力や想像力を鍛える
みなさん、AIに仕事を奪われる時代がもうすぐそばまで来ている、というお話は聞いたことがあると思います。
実際には、AIの台頭によってなくなる仕事もあれば、AIの台頭によって増える仕事もある、というのが正解です。
しかし今までと同じ教育=記憶や計算を重視した詰込み教育しか受けずにAI時代に挑んだ場合、ほぼ確実に仕事はありません。
あってもAIに使われる下働きのような仕事であることは間違いありません。
何故なら、記憶や計算や、今あることの延長で考えることのできるものは、全てAIやロボットが人間の何倍ものスピードと正確性をもって成し遂げてしまうからです。
例えば電車運転士、経理事務員、学校事務員、銀行窓口係、給食調理人、スーパー店員などです。さらには医者や弁護士、税理士といったような、今までなら将来安泰だと思われていたような職業までもが、相当数減っていくと言われています。
とはいえ、まだまだそんなのは先のことじゃないの?と思われるかも知れません。
ですが、悠長なことは言っていられません。
例えばGAFAについて考えてみてください。
GAFAとは現在世界を席巻している企業の頭文字、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことです。
この四企業はほんの十数年前にでき、あっという間に世界を牛耳るまでになりました。
私たちが子供の頃、インターネットで全て検索できるようになると思いましたか?
携帯電話からスマートフォンになってボタンひとつで動画を見ることができるようになると思いましたか?
世界中のあらゆる人が一つのサイトを通して連絡できるようになると思いましたか?
このように今、世界は物凄いスピードで変化しています。先に挙げたAIやロボットが全てを行なう時代は確実に直ぐそばまで来ています。
しかし、実はこれは本当は悲観することではありません。
何故なら、ロボットが行うことができるのは記憶や計算や肉体労働という人間にとっての苦行だからです。
そのような苦行から解放され、真の意味で自由で創造的な人生を送ることが出来たとしたら、こんなに素晴らしいことがあるでしょうか。
そして、そのような人生を送るために必要な力というのが
「発想力・思考力・想像力」という、AIやロボットには決してまねできない、人間ならではの能力なのです。
AIやロボットに使われるのか、AIやロボットを駆使して自由な発想で世界を切り開いていくのか。
親として子どもの未来が後者であることを願うのは、当然ではないでしょうか。