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論理的に他者に伝えることが出来る能力を養う

AIの台頭ともう一つ、今の子供たちが大人になったときに立ちはだかるのが「グローバル社会」でしょう。
育った背景が全く違う人達が交じり合って生活し、仕事をする社会です。
そこで必ず必要となってくるのが、この「論理的に他者に伝えることが出来る能力」です。
しかし日本人は、他者に対してきちんと説明するのが苦手な人種だと言われています。
それはなぜでしょうか。まずはその原因についてお話していきましょう。

日本独特の「察する文化」が日本人をだめにする

日本人の美徳とも言われていますが、この「察する文化」こそが日本人がグローバル社会を生き抜くことが出来ない原因だと思っています。
子どもたちは、社会に出るまでどっぷりと「察してくれる世界」のなかで生きています。
親子間では子どもが言わんとすることを親が先回りしてやってあげる、夫婦間ではあうんの呼吸というものが推奨され、友達同士では「うざい、ヤバイ、すごい、わかる」のみでたいていの会話は成り立ちます。社会に出たら「論理的に他者に伝える能力」がすぐに要求されるのに、それを訓練する場もなければ必要性すら誰も教えてくれないのです。「察してくれて当たり前」と思っている人と仕事上でコミュニケーションをとることは、「非・効率的」以外の何者でもありません。日本人だろうが外国人だろうが一緒に働きたくはないはずです。
今の世の中ですら受け入れられないのに、多種多様な人たちが入り乱れるグローバル社会で受け入れられるはずがありません。

そして察する文化がもたらすは、実はもう一つあります。それは自分の伝え方が悪いのではなく、察してくれない人が悪い、という責任転嫁が生まれるということです。

そうなった場合の未来は想像に容易いとは思いますが最悪です。
例えば就職できなかった時、または運よく就職できたとしても人間関係がうまくいかないなどの問題が発生した時、自分の考え・態度が悪かったとは思いもしません。分かってくれない、合わせてくれない、察してくれない同僚や会社が悪いんだ、との考えから抜け出せないのです。
そして「人間関係が悪い」ことを理由に退職し(もちろんたまたまその職場が合わなかった、という場合もありますが)たいていの場合はその後も同じ理由で転職を繰り返します。そして最も恐ろしいのは、我が子のことを一番察してあげることができると自負している保護者が、子どもと一緒になって責任転嫁をするというのが今の日本の実態である、ということです。

小さいころから意識すれば苦労しない

大人になってから論理力、コミュニケーション能力を身につけるというのは、並大抵の努力では出来ません。行政や民間の様々な施設で大人のためのコミュニケーション能力育成講座などが行われていますが、根本的な思考習慣や行動力を根こそぎ変えていけるようなことは不可能に近い上に、生活をしていくためにお金を稼がなくてはいけないのですから、そんなことに時間をかけている暇はありません。
だからこそ脳の発育段階である幼児期から、意識的に身につけていくことが重要なのです。
小さいころから意識的に身につけていれば、大人になった頃には無意識にそれが出来ているので、余計なことで悩んだり時間を費やす必要がなくなります。

重要なのは論理的に

そしてこれは、「論理的に」というところが 重要なポイントです。
ただやみくもに伝えればよいのではなく、「論理的に」伝えることが出来なければ今後の世の中では通用しません。
論理的に伝える為には、論理的に読み解く力・論理的に考える力・論理的に表現する力が必要です。
と言ってもピンとこない方のために具体例を示してみましょう。
本科コースである、学習塾STAND UPの生徒の例です。
夏期講習では全員に読書感想文を書かせているのですが、その物語(本)の要約を書かせていたときのことです。
恐るべきことが起きました。
要約(あらすじ)が、とてつもなく長い一つの文章になってしまうのです。
「まずはじめにこんなことして、次にこんなことをして、そのあと誰々と出会って、どこどこに行ってその後こんなことをして、最後にこんな事があって・・・」
という、物凄く分かりにくい、そして読みにくい、素晴らしくダメな200文字の一文が出来上がるのです。
実はこうなるのに年齢は関係ありません。小学4年生でも、中学3年生でも起こりうることなのです。
要するにこれこそが、やみくもに伝える。ということに他なりません。
論理的に伝えるということは、誰が読んだとしても一つの解釈しかできない様に理路整然と説明することなのですが、これは幼い頃からやっていないと出来ないのです。
そして、この出口式みらい学習教室のもとになる、小学生向けの論理エンジンキッズから、中高生向けの論理エンジンまでを導入している当塾だからこそ言えることがあります。
論理的思考は幼い頃からの経験によって培われる。
ということです。早ければ早いほど当たり前の様に、楽に論理を吸収できるのです。

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