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実は恐ろしい「内申点」

      2018/06/08

高校受験に欠かせないキーワードの一つに「内申点」というものがあります。
中学3年生になるまでほとんどこのワードが出てくることがないのに、実は受験には欠かせないものなのです。
今回のテーマはこの「内申点」です。そしてこの記事は可能ならば中1、中2のお子様を持つお父さん・お母さんに読んでいただきたい記事となっております。

内申点とは

内申点とは調査書(内申書)の内容のうち、主に教科の成績を点数化したもののことをいいます。
「内申点」と聞くと私たち親世代にとっては、「中学3年生の成績」というイメージがまだ強いのではないでしょうか。
しかし中学1年生のうちから頑張らなくても大丈夫、3年生になってからで大丈夫!というのは、お母さん、お父さん世代の時だけです。
今は、この内申点が非常に大切になってきているということを知っていただきたいです。

岡山県の内申点計算方法

各都道府県によって変わってきますが岡山県内の公立高校の一般入試の内申点計算方法はH28年度から変更になり、次のようになっています。

現在の内申点は200点満点です。
そしてその内訳は、
中学1年生 45点(9教科×5段階評価)
中学2年生 45点(9教科×5段階評価)
中学3年生 110点(9教科×5段階評価×2倍+副教科4教科×5段階評価)となります。
(※9教科とは国語、数学、外国語(英語)、社会、理科、保健体育、技術家庭、美術、音楽
副教科4教科はそのうち保健体育、技術家庭、美術、音楽)
要するに、中3の通知表の評定を主要5教科は2倍。副教科は3倍しますよ。ということです。

例を挙げてみましょう。

【例1】

国語 数学 英語 社会 理科 保体 技家 美術 音楽
5 5 5 5 5 4 4 4 4

この場合、主要五教科25点×2=50点 副教科16点×3=48点の計98点です。

【例2】

国語 数学 英語 社会 理科 保体 技家 美術 音楽
4 4 4 4 4 5 5 5 5

この場合、主要五教科20点×2=40点 副教科20点×3=60点の計100点となります。

御覧いただければわかる通り、主要5教科はもちろんのこと、副教科も手を抜くわけにはいかないのです。

上記の内申点(調査書)に、学力検査(入試の点数)500点を0.7倍した350点を満点として、内申点+学力検査の550点満点で合否が判定されます。
もっと正確に言えば、その点数分布を「相関図」というものに当てはめて合否の判定をするようです。
ただし、岡山は各学校毎に自校作成があったり、教科申告によって教科申告した場合はその教科の得点を2倍したり、
教科申告なしの場合は得点が各教科1.2倍になったりする高校もあります。

怖さを思い知った実体験

ここで私が受け持ったY君のお話をしたいと思います。
Y君は中学三年生まで、髪は金髪、少し体調が悪ければすぐ早退、喧嘩しては親が学校に呼び出される。
というような、いわゆる不良とよばれる子でした。
しかし、なんとか高校に入って欲しいというご両親の想いから私に指導の依頼が回ってきたのです。
中1、中2と5段階評定はほぼオール1。公立高校はかなり厳しく、私立高校に絞り週に2、3回指導していました。
その甲斐があり、中3になって私が指導していた数学と英語は3か4が付いていたような記憶があります。
さて、入試当日です。
入試科目は国語と数学が各100点満点の計200点です。
なんとY君は、自己採点で2教科で160点をとったのです!!
私立高校ということもあり、教科が絞れているのでかなりの高得点。しかもボーダーは100点付近だったのです。
おそらく本人も親御さんも安心したでしょう。

しかしながら、結果は不合格。。。
おそらく、私たち親世代であれば合格していたと思います。
以前は、内申点よりも本番である学力検査の点数の方がウエイトが高かったからです。
現在でも相対的なウエイトは高いのですが、ここに中学校からの調査書や出席日数などの数値が加わり、学力検査の点数よりも中学校生活で何をしてきたか。もしくは、何をしていなかったか。ということが重要視されるのです。
この時に私は、受験の怖さを知りました。
以後、私は必ずこう伝えるのです。
「中学入学直後から高校入試は始まっていますよ!」と。しかしながら、本人はもとより、親御さん達でさえもそこまで気にしていないのが現状です。。。
ですが、これは紛れもなく本当の話なのです。

後日談にはなりますが、このY君はその後定時制の高校に通い、卒業し、今年社会人一年生となっています。
社会人になった今でも、このY君とはやりとりがあり、たまにご飯を食べに行ったりしています。
もちろん、この話をブログですることにも了承を得ています。
このY君のすごいところは、高校受験に落ちようが、バイクで怪我しようが、何があろうが常に前向きで、その前向きさが周りを和ませ、動かし、みんなが笑顔になる事です。
高校受験に不合格だったことが糧となり努力し、自分で物事をしっかりと考えることができるようになったのかもしれません。
もしそうであるならば、志望校に合格させてあげられなかった私の苦い経験も少しは役に立ったと言えるかもしれません。

最後に

このように、実は内申点というものは非常に大切です。
そしてこの内申点は、中学1年生の通知表からすでに始まっています。
中3になってから勉強しても、中1からコツコツ頑張って勉強している人には、追いつけなくなっています。
このことを親御さんが知っているか否かということが子供の高校受験の合否に直結するといっても過言ではないと思います。

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