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今の時代の子供たちを取り巻く環境

   

先日、とても興味深いことがありました。

生徒 「このカードゲームめっちゃ面白い!!」
私 「でしょ!?頭フル回転だから思考力も鍛えられるんよ!これを創った中田敦彦さん知ってる?」
生徒 「え?知らない」
私 「ウソ!?今はyoutuberとして登録者が250万人もいるすごい人だよ?ヒカルさんは?」
生徒 「知らない」
私 「宮迫さんは?」
生徒 「知らない…」
私 「!?!?!?!?!?」

衝撃でした。有名人について本当に何も知らない…
平成時代の「知らない」というのは、「このレベルのことを中学生になっても知らないの?ゆとり世代だなあ。(高校生になったらわかるのかな)」といった具合で学習内容で指摘される程度でした。

しかし、今回の出来事は別でした。
宮迫さんと言えば、去年まではテレビのゴールデン番組で司会をこなす超売れっ子タレントで知らない人はいないと言っても過言ではない人です。さらにほかの二者もとても影響力のある人たちですが一人も知らないなんて…

これがスマホの登場によって変わってしまった世界なのだと思いました。

デジタルとアナログが両立する世界

辞書
別の例で解説します。
2000~2010年ほどは英語の学習において、紙の辞書か電子辞書かで分かれていました。

紙の辞書派は特に英語教員に多く「調べたい単語が載っているページに別の単語も載っていて、自然と目につくから勉強になる」というものでした。
一方、電子辞書派は「短時間で調べることができる」というものでした。

デジタル(電子辞書やインターネット)では興味のあることに直接アクセスできるが、アナログだと無理やり世界を広げてくれるのです。
インターネット(スマホ)によって調べることははるかに簡単になったというのに、知らないことだらけである という矛盾が発生しているのです。

幻冬舎の敏腕編集者である箕輪厚介さんがこの現象についてある記事でこのように言ってました。

 

スマホによって世間は分断された。
昔のように家族で同じテレビ画面の前に座り、会社や学校で昨日の番組について話題にすることはなくなった。
今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。スマホは飼い主が見たいものしか差し出さない。
ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。バカはますますバカになる。
フィリピンで果物を売っている商人と日本人の間にある情報格差は、日本人の中でも同様に存在するのだ。
恵まれたこの国に生まれながら、スマホという世界中の情報を知ることができるツールを持っていながら、「意識高い系」などと他人を揶揄し、知ることすら敬遠する愚か者になってはならない。
スマホゲームで人生を消費するな。知っているということが、いずれ必ず武器になる。
分断された世の中だからこそ、情報を浴び、知を獲得しろ。意識くらい高く持て。

 

この文章はおよそ2年前に目にしました。2年越しの文章ですが令和をはっきりとらえていると思います。

バランスが大切です。
アナログで興味のある世界を広げて、デジタルで可能な限りそれを深める…その先に本当にやりたいことや仕事にしたいことが見えてくるのではないでしょうか?

知識の差が明暗を分ける

本題はここからです。
デジタルの世界は気にしなくてもそういう時代の流れになっています。
問題はアナログの世界です。
上記にあるように、家族仲良く食卓を囲んでいる家庭がどれだけあるでしょう?囲んでいてもみんなスマホをのぞき込んで会話がないのではないでしょうか?
ましてや、離婚家庭もずいぶん増えたので接する時間すらないかもしれません。そして、子供はというと反抗期や思春期に入り、自ら話をしてくれるでしょうか?
そうなのです。アナログの時間を確保するにはとても難しい時代なのです。

 

そして、ただそういう時間をとればいいというわけではないのです。
子供たちが社会人になったとき、ここ数年間で起きている変化を知っているかいないかで未来は大きく変わるのです。
それも天と地の差です。

今回の新型コロナウイルスを例に簡単に解説します。

例えば、クラウドファンディング(以下 クラファンと省略)という手段をご存じでしょうか?
実店舗を構えるサービス業は今回のコロナでお店を閉めてしまったので大打撃です。
今日のニュースで「シルクドソレイユが破産申告し3000人解雇」とありました。
しかし、クラファンを使って予約販売をして資金繰りにぎりぎり成功した企業もたくさんある(例:NORA HAIR SALON)のです。

例えばzoomという双方向性映像通信ツールをご存じでしょうか?
コロナの影響で会社に集まれない→会議ができないので企画が進まない という問題にほとんどの企業が直面しました。
この問題を解決してくれたのがzoomでした。
当塾ではこれを使ってオンライン授業に切り替えて、無事授業を進めることができました。

 

いかがでしょうか?
知っているかいないかで天と地(収入が途絶えるか否か)の差があるのです。

コロナに限らず、今後このような場面は幾度となく出くわすでしょう…

では、このような知識の一部に触れる「アナログな時間」を学校に求めることができるでしょうか?
答えは「いいえ」です。

学校の先生はクラファンもzoomも7月に入った今ですら知らない(使えない)人がほとんどでしょう。
なぜなら教科書に載っていないからです。

教科書に載っているもっとも最近の出来事と言えば「東日本大震災(2011年3/11)」です。
学校の先生は教科書に載っていないことは勉強しなくても収入は変わらないので、ほとんどの先生はそういった勉強をしません。

また、教科書に載っているいないに関わらず、年功序列は今も続いています。これは制度の問題ですが仕方のないことなのです。

私は月に数千円払って教育について情報共有しお互い学び合うオンラインサロンに属しているので、こういう制度の中でも常に学び続けている先生方を知っています。本当に尊敬します。

 

では、近年の変化も伝えることのできる人がいる、そしてアナログな時間も確保できるところはどこでしょう?
私は民間の教育機関である学習塾がそれに当たるものだと考えます!

とくに当塾では自習を含めて、生徒たちは圧倒的に長い時間を塾で過ごします。
そのため、他の塾よりも「自分の世界を広げる時間」は長いはずです。
塵(休憩時間など)も積もれば山となるのです。

学校の勉強はできて当たり前です。
補足的な扱いとして、このようにちょっとずつ自分の世界を広げていき、豊かな(取ることのできる選択肢が多い)人生を歩んでいけるよう指導しております。

【追伸】こちらは竜操教室の本棚の一部です。
問題集 , 参考書 , 過去問だけでなくこのような本も毎月追加していっております。
ある保護者様はここを見て「子供の前に私が読みたい」と漏らしていました(笑)。
読んでみたい新しい本などありましたら、私まで連絡ください!
「みんな読んだ方がいいな」と判断できるものであれば、購入しますので♪

 - 塾長ブログ, 竜操教室


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