電話での問い合わせ

お子様のスマホ利用、見直しませんか?

   

保護者の皆様に向けて一つお話をさせて頂きます。
お子様の「スマホ」についてです。
昨今では小学生・中学生問わず、一様にスマホを渡している家庭が大多数を占めるのではないかと思っています。
現代においてスマホを渡すな、というのはナンセンスかもしれません。
しかし、子供の自主性だけに任せる、というのは大変な危険が潜んでいるように思えてなりません。

私がこの4年間で得たことをお話しさせてください。

私がスマホに危機感を抱くワケ


まず、成績を上げる上での一番の障害は「スマホ」です。

これだけは間違いありません。

SNSは大人でも自制するのが難しいものです。
私もYouTubeやインスタを眺めていてあっという間に1時間経過していることも多々あります。
というか、むしろSNSはそうさせるように作られています。時間を忘れさせるようにどんどんと連続させる。それがSNSです。
その罠に大人でもはまってしまうのに、子供がはまらないわけがありません。

「制限」の必要性

そこで、「制限」の登場です。スマホの時間を制限したり、機能を制限したり、さまざまな制限をかけることが出来ます。
しかしながら、ほとんどの親御さんが制限をかけていないというのが現状です。
差し出がましいようですが、少し甘すぎるかと思っております。
そこで、この4年間で得た情報をもとに各年代でのおすすめを私の方でまとめてみました。
是非、参考にしていただければと思います。

①小学生の制限

小学生はスマホというよりも、断然ゲームです。
もちろんスマホのゲームもあるでしょうが、特に男子は圧倒的に据え置きの機械でゲームをする時間が多くなります。
こちらに関しては、多少は致し方ないかなと思います。
ですから、ゲームをやめろ。スマホをやめろ。というよりは、ゲーム自体はやってもOK。ただし、「勉強の時間を1日1時間は作る」というルールを作れば良いと思います。
それは中学入学以降に勉強時間が増えることを見越してのお話です。
ゲーム・スマホに制限をかけるというよりは、1時間の勉強をする。
まずは、勉強机の前に座らせて読書をする。というだけでもOKです。私の今までの経験上、勉強ができない子というのはとにかく長い時間を座っていることが出来ません。
むしろこれが出来ているだけで中学生への下地は8割は完成しているといっても過言ではありません。
逆に中学入学以降にこの状態から始めてしまうと、マイナスからのスタートと言わざるを得ません。

②中学生の制限

中学進学とともにスマホを買い与える親御さんがかなりいるかと思います。
かくいう私もその一人です。そこで、例として我が家でのルールをご説明させていただきます。

【ルール1】

まず大前提として、スマホは親から子に「貸与」しているもの。
よって、親の持ち物なのでいかなる場合でもスマホを親が見る権利があるとする。
LINE・SNS・写真フォルダその他諸々を「親がいつ見てもいい状態」にしておくこと。
※実際に何度か本当にチェックすることが重要です。そうすることで本当にやるんだ、という意識が生まれます。
下記は実際にネットからダウンロードし、使用したスマーフォートフォン貸与契約書です。
誓約書兼スマートフォン貸与契約書

【ルール2】

成績が下がった場合は「没収」とする。
我が家では超絶厳しい設定をしておりました。中間・期末テストで5教科の合計が450点以下。もしくは学年の上位10%を下回った場合は没収。
※この場合の「没収」とは、
①インターネットブラウザを消去し、②写真フォルダの中身を全て消去し、③LINE・インスタ等のSNSはもちろん消去し、本当に電話しかできないように設定をしたスマホ(鉄くず)を渡すことを言います。
(ちなみに長女は3年間で1回、次女は2年間で2回これを経験しています)

そして、その没収が解除されるのは次回のテストで目標値をクリアしたときのみ。
すなわち最低でも1カ月はこの「没収」の状態が続くということになります。
もしも2連続目標が達成できなければ、もちろんスマホ没収は継続します。
ここで重要なのは、いかなる場合でも「親が強い意志をもってやり切ること」
これが我が家と皆様のご家庭で大きく異なる点かと思います。

反抗期のこの時期に、これが一番難関だということは理解しています。
我が家でも、特に次女と妻はこの件で何度喧嘩したか分かりません。
根負けして「今回だけ」と解除してしまう方が親も楽です。
が、ここは親の踏ん張りどころです。
加えて私はウソが嫌いです。自分の子供や生徒にもウソをつくなという代わりに、私も自分が言ったことを実行する。ウソをつかない。ということを徹底しています。
ですので、自分で言った言葉は出来るだけ例外を作らないようにしています。
どれだけ自分の子供が可愛くても、いや、可愛いからこそ没収を解除することはありません。

【ルール3】

アプリのインストールを親が管理する。
昨今では、危険なアプリも多数あります。さらに通常のアプリであるインスタやツイッターでも、全く見知らぬ人とやり取りしている場合も多く、使い方によっては危険なアプリへと早変わりします。
そこで、必要なアプリかどうかは「親」が判断する。
そして、必要なアプリがあれば「実力で勝ち取る」というような制度にいたしました。
例えば、我が家ではインスタを入れてほしいというお願いに対しては、学年3位以内を取ることが出来たらOK。という条件にしました。
実際に二人とも、条件をクリアした際にインストールしています。
スマホのために勉強するんですか?と言われそうですが、最初はそれでもかまいません。
没収を避けるためだろうが、欲しいアプリがあるからだろうが、まず、テストで点数を取れなければ希望する未来が遠くなってしまいます。
ここは心を鬼にして、しっかりと厳しい条件を突きつけます。

【ルール4】

1日の使用時間は1時間とする。ただし休日は2時間。
ここが最も娘と揉めた点です。1時間では短すぎる。延長して!延長して!となります。
1時間に抑えるように効率よくスマホを使うためにはある程度慣れが必要です。
ですがそれも勉強です。そして、そこは若者です。上手に抜け道を探るのです。
我が家では家族全員iPhoneを使用しているので、かなり細かく制限をかけることが出来ます。
アプリのインストールの承認や、各アプリの使用時間・スマホを一日何度持ち上げたのかまで親のスマホで確認できます。
ある日のことです。「設定」というアプリの使用時間が異常に長くなっていたのです。通常の使用ではありえないことです。
ん?何かおかしいぞ?と思った私は調べてみました。
そうすると、親がつけた制限を外す方法。というのがネットに出ておりました。
それは設定から、スマホ内の日付をずらす。というものでした。
日付をずらせば使用時間がリセットされるため、再度1時間使えるのです。
流石にこれは褒めました。笑
そこまでやるのか。よく調べたな。すばらしい。と。
ですがこれはルール違反に当たるため、ばれたことにより私に大目玉を食らったことは言うまでもありません。
はたまたある時は、LINEを開かずにロック画面から返信すればアプリ使用時間にならない。という点を利用し、ずっとラインをする。ということもありました。
以上のように、このあたりに関しては子供の方が何枚も上手です。
ほとんどの親御さんは子供よりスマホの知識がありません。そして、制限なんてめんどくさい。大丈夫でしょ?と思っています。
そうこうしているうちに、どんどんと甘くなっていき結局、お子様はスマホ三昧です。
そんな状態で成績が上がるわけがありません。
私は町塾のただの塾長です。何も権威などありません。ですが、同じ思春期の子供を持つ親としてこれだけは言えます。

勉強の障害となっているのは間違いなくスマホです。そして、その責任の大半は親にあります。

もちろんご家庭での事情もあるかと思います。ですが、スマホに関してはしっかりと「親御さん」で管理をしていくことをお勧めいたします。

③高校生の制限

高校生にはスマホの制限は必要ない。とおっしゃる方もいるかと思います。
ですが、親が見ている。と思うと、自然と危険な行動はしないものです。
ですので、制限自体はかけておいた方が良いかなと個人的には思います。
さすがにもう細かくチェックまではしないと思いますが、危険なことはしない。というのが約束事になるのではないでしょうか。
正直高校生の制限に関しては、今年長女が高校にあがるのでこれから試行錯誤していくところです。
ですが無条件で「無制限」にするつもりはありません。

まとめ


我が家のルールは厳しすぎるというのは承知しております。
ですから、条件は各御家庭・お子様の成績状況などによって柔軟に変化させることが望ましいと思います。
最も大切なことは「キチンとルールがある。」ということです。
親の仕事はルールを決める。そして、心を鬼にしてそのルールを徹底する。これだけです。

我が家ではたまたまうまくいきましたが、思春期のお子様との向き合い方は千差万別です。
決して我が家の真似をしようと思わないでください。親子関係にひびが入る可能性があります。笑
ただ娘に聞いてみたところ、携帯の制限がかかっている家庭などほぼ存在しない。とのことでした。
さらに、没収されたとしてもすぐに戻ってくる。というのが大半だそうです。

お子様が未成年の間はすべて親の責任です。
少なくとも高校卒業時まではスマホはお子様に「貸与」している。ということを意識させるのが良いのかなと思います。
もちろん親もルールを守る。ということも大切です。
出来る限り子供との約束は尊重し、最大限叶えるようにする。
実現できないことは口に出さない。(これはよく口に出してしまうのでいつも妻に怒られます)
私たち親がルールを守らなければ、お子さんがルールを守るわけがありません。
子は親の背中を見て育つとはよく言ったものです。
私自身もしっかりとこの言葉を噛みしめながら日々の指導に、そして親としてきちんとしていきたいものです。

最後になりましたが、成績があがるかどうかは「塾に行っているかいないか」などではなく、「毎日の積み重ね」です。
1日1時間、人より多く勉強しただけで中学3年間で1095時間差がつくのです。
それをスマホに妨げさせてよいのでしょうか?

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